COVID-19 Solidarity Response Fund for WHO

WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金

アフリカ疾病対策センター(CDC)への支援(成果レポート最新2号より)

2020/9/11

2020年5月にWHOは、感染拡大が進むアフリカ大陸での新型コロナ対策のために、アフリカ連合の保健衛生に関する専門機関 アフリカ疾病対策センター(アフリカCDC)に、当基金からWHOに分配された資金のうち、505万ドルを提供しました。
アフリカは、保健システムの脆弱さ、ワクチンで予防可能な様々な感染症の併存、手洗い環境の不足、流動的な人口動態、危機的な状況での政治社会的な不安定さなど、感染症対策に取り組む上での多様な課題があり、アフリカCDCは大陸全体の新型コロナ対応戦略を推し進める上で、鍵となる機関です。

アフリカCDCの活動は、感染拡大の防止、死亡の防止、社会的な影響の軽減、分野横断的な活動など多岐にわたり、特に脆弱な立場にある女性と女の子たちを重点的に支援しています。
  

公衆衛生機関の能力強化を目指したウェビナー開催

6月にはアフリカ諸国での感染者数の増加を受け、同月、公衆衛生機関向けのウェビナーを数回にわたり開催、各国での感染症の予防と管理の能力強化を促しました。また、資源が限られた場所での手洗い施設の代替策や新型コロナウイルス感染症に関連した環境汚染除去についてのガイダンス(Guidance on environmental decontamination in the context of COVID-19)など、各国の感染症対策のための各種ガイドラインやマニュアルの作成もパートナーの国々と協働して継続的に取り組んでいます。
  

https://youtu.be/1GYXp74Jowk

 
検査拡大のためのパートナーシップ「PACT」を始動

アフリカ連合との協働により、検査の増加と感染拡大防止のためのパートナーシップ PACT(Partnership to Accelerate COVID-19 Testing)を立ち上げました。これにより専門家、コミュニティワーカーやサプライヤーを動員して、検査、追跡、治療を迅速に行い、アフリカ大陸への新型コロナによる被害を最小限に抑えようとしています。具体的には、以下の取り組みを行っています。

  • 検査キットとその他医療物資の大量調達・保管・配布
  • 1,000万人以上を対象にした検査の実施
  • 計100万人のコミュニティワーカーとコミュニティヘルスケアワーカーの派遣
  • 経済活動再開・回復を支援するための、検査・疫学モデル作成・健康状態予測を促進する技術プラットフォームの導入
      
https://youtu.be/Y_34kA4uLIo

 

アフリカ全土にワクチンを

6月24〜25日には、Gaviアライアンスやその他パートナーとの共催で、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発とアクセスについてのバーチャル会議(Covid-19 Vaccine Development and Access Virtual Conference)を開催しました。各国保健相および代表による共同声明が発表され、アフリカCDCがアフリカ大陸におけるワクチン開発とアクセスに関して、ロードマップを描き、十分なワクチン供給確保とアクセスへの障壁を取り除き、すべての人にワクチンを届けるための戦略立案を担うことを求めました。
    

関連リンク
・成果レポート7月号(
・成果レポート6月号(
・成果レポート5月号(
アフリカ疾病対策センター(CDC)ウェブサイト
アフリカ疾病対策センター(CDC)ツイッター

引き続き、皆様からのご支援をお願い申し上げます
  
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