COVID-19 Solidarity Response Fund for WHO

WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金

WHO Unity Studiesへの支援(成果レポート最新2号より)

2020/10/16

Photo credit: WHO

WHOは5月から、当基金からの資金のうちの321万ドルを、WHO Unity Studiesに投じています。WHO Unity Studiesは、未知のウイルスである新型コロナウイルスについての情報を世界規模で収集・集計・分析し、それを基に公衆衛生的方策を示すために、 WHOが各国に参加を呼びかけている多国間協調の取組みです。具体的には、新型コロナウイルスの血清学的研究や同感染症に関連した環境汚染評価研究を、世界共通の手順書(プロトコル)をもって行い、感染の拡大やその深刻さ、疾病により引き起こされるアウトカムについて理解を深めるというもので、これにより、このパンデミックが地域社会に与える影響を明らかにし、感染を抑制するための公衆衛生的方策を示すことが可能となります。現在までに90カ国以上の国が参加しています。(※WHOウェブサイト/2020年10月16日アクセス)

WHO Unity Studiesでは、以下の6つの研究プロトコルを作成しています。

  • 一般人口における接触感染
  • 世帯内での接触感染
  • 保健医療従事者間での感染リスク
  • 年齢別・人口あたりの感染規模
  • 各種教育機関での感染
  • (感染の媒介となる)表面素材・環境別のウイルスの残存期間

  
これらの研究プロトコルは、世界各国の異なる状況下におけるデータ収集、集計、分析を容易にするフォーマットで、迅速かつ体系的にデータを収集し、共有することができるように設計されています。各プロトコルの概要はWHOのウェブサイトでご覧いただけます。

WHOから分配された当基金からの資金は、各国内の研究チームと医療専門家による研究の実施を後押ししており、例えば研究サイトで使用する臨床検査キットの調達や、研究により得られたデータ分析支援などにも寄与しています。

6月には、WHO Unity Studiesによる一連の研究のうちひとつ以上の実施を開始した国に対して、臨床検査キットの調達と輸送が行われ、35,000個以上の臨床検査キットが12の低・中所得国に送られています。地域別の有効な比較検証を行うためには、研究対象地域で同じ臨床検査キットを使用することが重要であるため、今後も引き続き、その他の国々に輸送される予定です。
  

関連リンク
・成果レポート7月号(
・成果レポート6月号(
・成果レポート5月号(
Coronavirus disease (COVID-19) technical guidance: The Unity Studies: Early Investigation Protocols(WHOウェブサイト)

 

引き続き、皆様からのご支援をお願い申し上げます
  
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