COVID-19 Solidarity Response Fund for WHO

WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金

2億5,000万人の若者が立ち上がる ―新たなコロナ対策のイニシアチブが始動

2020/12/18

WHOは12月14日付のプレスリリースにおいて、世界の若者2億5,000万人を擁する6つの国際的な青年団体・組織(BIG 6 Youth Organizations*)、国連財団とともに、若者が主体となる新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)対策を大幅に拡充するプロジェクト”Global Youth Mobilization for Generation Disrupted” を始動することを発表しました。

若者世代は、新型コロナによる健康面での影響は、他の年代よりも比較的軽いものの、教育機会の減少や経済的な不安定、就職・雇用機会の喪失、心身への影響や時には家庭内暴力によるトラウマなど、新型コロナによる長期的な影響を大きく受けています。例えば、90%近くの若者がコロナによる精神的な不安を抱えており、感染拡大予防対策のための学校閉鎖は世界のほぼ全ての国、10億人以上の若者に影響を与えています。また、新型コロナの影響により仕事を失った若者は世界で6人に1人にのぼるとされています。
一方で、若者世代は新型コロナ対策において多くの場面で重要な役割を担っており、最前線で働いたり、困っている人に食糧や物資を届けるなど地域のボランティアとして貢献したりしています。

Global Youth Mobilization for Generation Disruptedは、世界各地での若者による若者支援および新型コロナ対策のプログラム支援や2021年4月に開催予定のグローバル・ユース・サミットのために、計500万ドルの資金を提供します。各国連機関や世界的なブランド、アスリート、インフルエンサーなども協力します。当基金もこの新しいイニシアティブを資金的に支援しています。

6つの国際的な青年団体・組織(BIG 6 Youth Organizations)は共同声明のなかで「若者には自分達の問題を解決する力があると信じています。世界の若者が協働するプラットフォームができれば、持っている力や想い、希望を解き放って、それぞれの地域で役に立つことができます」と述べています。

プレスリリースの中でWHOは、2020年12月4日に立ち上がった、世界の健康・開発問題に取り組むWHOのユース・カウンシルとともに、国連機関や多くの著名な国際的パートナーを巻き込み、若者が果たしている役割や、彼らが置かれている厳しい状況に光を当てた、若者による、地域に根差した、科学的根拠に基づく、多様性を尊重した若者のためのイニシアチブにしていく、としています。
 

更に詳しい情報は、WHOのプレスリリース(英文)をご覧ください。


*BIG 6 Youth Organizations:
キリスト青年団体(YMCA)
キリスト教女子青年会(YWCA)
世界スカウト機構(WOSM)
ガールガイド・ガールスカウト世界連盟(WAGGGS)
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)
エジンバラ公爵インターナショナル・アワード

 
関連リンク:
BIG 6 Youth Organizations
WHO launches youth council to advise on global health and development issues affecting young people
    

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