COVID-19 Solidarity Response Fund for WHO

WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金

ご支援の状況と成果(成果レポート最新号より)

2021/2/22

「WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金」最新の成果レポート(2020年10月1日~12月31日までの3か月間の活動報告)の概要をご紹介します。成果レポート全文(英語)はこちらからご覧ください。
  

ご支援の状況

  • 2020年10月1日~12月31日までに、新たに310万ドルを超えるご寄付とご寄付の誓約をいただきました。
  • 2020年3月13日の本基金の立ち上げから12月31日までに、世界中の企業や組織、そして個人を含む65万以上の皆様から、総額2億3,920万ドル以上のご支援をいただいております。
  • 10月1日から12月31日までの間に、WHOの指示のもと、本基金はWHOに210万ドル、世界スカウト機構(WOSM)に260万ドルを送金しました。

  
いただいたご寄付は、一人でも多くの人の命を救うため、WHOの「新型コロナウイルス感染症戦略的準備・対応計画」に定められた1〜3の柱に沿って、以下のような形で使われています。
    

***
  

戦略の柱1「保健医療従事者用の個人防護具(PPE)やその他必須物資の調整および調達を含めた、グローバルおよび地域での対応の調整を確実に行う」ために…

WHOの取り組み

  • 特にアフリカにおいて、重症患者のケアに関する緊急医療チームの技術力を高めるための支援をしています。
  • 新型コロナの影響を受けた人道支援が必要な環境下にいる子どもの健康と発達の管理に関するガイドラインを策定しています。
  • パンデミック下における集会の管理についてのガイダンスや資料などを各国に提供しています。また、新型コロナによって世界各地に及ぼされた社会的、経済的、心理的影響を記録して、長期的に監視していくべき影響が何かを明確化することで、将来のパンデミックの影響に備えています。
      

WHOのパートナー機関の取り組み

  • 世界食糧計画(WFP)は、新型コロナ対策に必要不可欠な物資が、最も必要としている人々のもとに届くように、国際的な物流・流通システムの規模を拡大しています。
       

   
戦略の柱2「支援を最も必要とする、保健システムの脆弱な国々とコミュニティを支援する」ために…

WHOの取り組み

  • 個人用保護具(PPE)、検査キット、バイオメディカル機器を含む必須の保健医療物資や機材を調達し、配布しています。
  • 新型コロナに関連した誤情報の蔓延「インフォデミック」と闘うために、各国の接触者追跡プログラムの設計・立ち上げに向けた努力を技術的に支援するとともに、世界各地の国連職員および扶養家族のための医療目的での出国の枠組みの開発と実施を支援しています。
  • 女性や子どもへの優先的な支援を含め、パンデミックに対するアフリカ大陸の対応を強化するため、アフリカ疾病対策センター(アフリカCDC)を支援しています。
  • 新型コロナ患者のための医療目的での出国(MEDEVAC)における調整と搬送を支援しています。
  • 新型コロナ重症化リスクの高い喫煙者グループに対して、禁煙を支援する取り組み を実施しています。
  • レバノンで活動する緊急医療チームを支援しています。
  • OpenWHO 」プラットフォーム(WHOによるウェブベースの知識伝達プラットフォームであり、保健緊急事態への対応を改善・向上するためのオンラインコースを提供)を通じて、世界中の人々に新型コロナ関連情報や自分の身を守るための情報を提供するため、オープンソースに関する技術トレーニングを提供しています。
  • 新型コロナへの対応における市民社会の関わりを強化しています。
       

WHOのパートナー組織の取り組み

  • 国連難民機関(UNHCR)は、強制避難民が新型コロナから身を守るために必要なサービスへ確実にアクセスできるようになるための支援を行っています。
  • 国連児童基金(UNICEF)は、根拠に基づいた情報へのアクセス、水・衛生(WASH)や基本的な感染予防・対策へのアクセス、脆弱な国々の家族や子どもたちに対するケアへのアクセス確保・向上などの支援を行っています。
  • 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、ガザ地区、ヨルダン川西岸地区、ヨルダン、レバノン、シリアにおけるパンデミックへの緊急対応を支援しています。
  • 世界スカウト運動機構(WOSM)は、新型コロナ対策への若者の参画を支援しています。
       

   
戦略の柱3「治療、検査、ワクチンに関する仕事のスピードを上げ、必要とするすべての人に提供できるようにする」ために…

WHOの取り組み

  • 新型コロナウイルスの特性に関する理解を深め、さらなる感染拡大を抑えるための公衆衛生上の対策を周知するため、グローバル研究ロードマップ(Global Research Roadmap)の作成や研究を行っています。
  • 新型コロナの治療およびワクチンの連帯試験を支援しています。
  • 新型コロナの世界的な疫学的な特徴をより明確にし、感染様式を理解するため、WHO Unity Studies(未知のウイルスである新型コロナについての情報を世界規模で収集・集計・分析し、それを基に公衆衛生的方策を示すために、 WHOが各国に参加を呼びかけている多国間協調の取組み)を支援しています。
  • 新型コロナのパンデミックや関連する医学情報に関するミスインフォメーション(受け手を騙すために意図的に作られた誤情報、もしくは不正確な情報)の広がりに対処することに焦点を当てた分析、議論、トレーニングを行っています。
      

WHOのパートナー機関の取り組み

  • 感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は、見込みのあるワクチンの研究プログラムを早期に支援するために、新型コロナワクチンの候補11種(10種は開発中、8種は臨床試験中)に対して資金提供を含む支援を行っています。
       
       

関連リンク
成果レポート最新号:2020年7月~9月(2021年2月1日配信)
2020年の活動と成果(12月23日配信)※外部サイトに移動します
・本基金ウェブサイト内「寄付金の使途」ページ
本基金グローバル・サイト
・WHOウェブサイト内 COVID-19 Solidarity Response Fund ページ
   

寄付を通じて、WHOによる取り組みを直接支援することができます
「WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金」は、WHOによるこの感染症との闘いに民間の寄付を集めるため、米国の国連財団とスイス慈善財団がWHOの要請を受けて設置した基金です。これまでに各国の民間財団のネットワークを通じてグローバルな募金キャンペーンとなり、日本では日本国際交流センターが日本国内からのご寄付を受け入れています。企業や個人がWHOに寄付できる、国内唯一の寄付先です。皆様からの温かいご支援をお願いいたします。
 
・法人のご寄付はこちらから
・個人のご寄付(10万円以上)はこちらから
・個人のオンライン寄付はこちらから ※グローバル・サイトに移動します