2022/1/26
2022年1月、当基金の活動について、客観的に検証・評価したレポート『UNF-WHO | COVID-19 Solidarity Response FundJoint Evaluation』が発表されました。WHOと国連財団が共同で第三者評価機関であるIOD Parcに委託し、WHOの評価部門の監督の元で実施されたもので、対象期間は、基金が設立された2020年3月〜2021年6月までとしています。
評価すべき点として、当基金が世界的な新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)対応のために、流行の初期に資金の受け皿となったことや、新型コロナ流行の変化やそれに伴うニーズの変化に合わせて柔軟に使える資金を提供できたこと、世界各国の受け皿となった団体との協力により、1カ所に資金を集めることで効率的に管理・活用できたことなどが挙げられました。更に、WHOにとって資金源の多様化を図り、新たな資金調達を行う機運が生まれたことなどが挙げられています。
一方で、他基金との重複や相互補完性、資金の配分結果などについて、透明性・一貫性に欠けていた面があった、または今後の検証が必要としています。また、初期段階からジェンダー、平等、人権といった視点を盛り込むこと、資金調達・配分によって期待できる成果・実績についてもっと明確にしていくことが、今後の課題として示されました。
評価レポート:https://www.who.int/about/what-we-do/evaluation/corporate-evaluations/joint-un-evaluations(107ページのレポート「Report」と、2ページのまとめ版「Evaluation brief」が掲載されています)
この評価レポートと同時に、初年度の成果をまとめたウェブサイト『新型コロナウイルス連帯対応基金:Racing Against A Pandemic』も公開されました。合わせてご覧ください。
関連リンク
・成果レポート
第6回(2021年6月7日配信) | 第5回(2021年2月1日配信)
第4回(2020年10月27日配信)| 第3回(2020年7月28日配信)
第2回(2020年6月25日配信) | 第1回(2020年5月20日配信)
・本基金ウェブサイト内「寄付金の使途」ページ
・本基金グローバル・サイト
・WHOウェブサイト内 COVID-19 Solidarity Response Fund ページ